1年間のオーストラリア留学を終えて

 

 

         江戸川大学女子バスケットボール部ヘッドコーチ       守屋 志保

 

 

 昨年度1年間、コーチ研修でオーストラリアのCanberra Capitalsというプロチームでアシスタントコーチをさせていただきました。バスケットボール競技人口は、それほど多くないのに、男女ともに世界ランキングは上位を占めています。体格が大きいことはメリットにはなりますが、それ以外にも一年間過ごしてみるとコーチの人々の努力の成果だということを知ることができました。

 選手一人につき、1時間程度、ヘッドコーチが一人で個人のワークアウトを行っていました。これは、AISの育成コーチたちも同じようなことを行っており、時期によって,コーチは1日中、選手の個人ワークアウトをしています。個人のスキルを伸ばし、チームとしてどう機能させるかを考えて行われていました。コーチの役割が日本とは異なっていて、個を伸ばす指導ができるかということと、集団を短期間でまとめて組織化できるかということが資質として問われているように思いました。そして、世界で戦っていきたコーチたちは常に海外の情報を入手し、勉強し、それを取り入れて選手たちにあったものを作り出す努力をしていると感じました。プロチーム、セレクトチームのコーチたちは、長い準備の期間がない中で適応能力が試されているのだと思います。日本が世界で勝っていくにはこのような適応能力は重要なのではないかと思います。日本のやり方にも、もちろん良い点もたくさんあります。日本の良さを生かししつつ、世界の情報の中から自分の選手たちにあった戦術戦略を柔軟に取り入れ、選手たちを鍛えていくことが必要なのではないかと思います。


Practice Drlls to Improve the Individual Skill

 

 

  今回は、コーチクリニック、所属したチームのコーチが行っていたドリルを幾つかご紹介したいと思います。

 

 

1)         ボールハンドリングからレイアップ(ピックスクリーンをイメージして)

2)         2ボールドリル

3)         センターの状況判断をさせるためのワークアウト

4)         センターの動きを止めないための複合ドリル

5)         障害物がある状態での1on 1,2on2

・スクリーンを想定したもの