江戸川大学女子バスケットボール部ヘッドコーチ 守屋 志保
2017年から2018年にかけて、1年間オーストラリアのキャンベラ大学でコーチ研修を行って
きましたが、その際に、コーチング学の権威であるKeith先生がHigh performanceを成し遂げる
ためのStepとして、
1. Fit (体力的要素)
2. Strong( 強さ、強靭さ)
3. Precise(正確性)
4. Understand (理解)
と言っていました。
このことから、バスケットボールにおいて、ベースとなる体力的なものがなければ、技術的、
戦術的な正確性と理解をすることはできないのだと考えられます。そこから、コーチが意識し
なければならないことは、ベースとなる部分を引き上げながら、スキルアップをしていくこと
だと思います。
また、2018−2019年、オーストラリアで所属したCanberra Capitals はリーグ優勝を果たし
ました。昨年度も3週間オーストラリアに行き、5ゲームを共にさせていただきましたが、コーチは変わらずでしたが、2人の強力なリーダーが加わり、大きくチームが変わりました。取り組む姿勢が大きく変わり、同じ内容の練習・戦術でも強度と精度が高くなっていました。また、下級生た
ちの態度が変わっていました。チームは戦術だけではなく、それを最大限発揮するためのチーム力が必要であり、コーチはその両方をしなければならないと思っています。
私自身も毎年変化するチームに対応していく際に様々な失敗経験を繰り返しながら選手から多
くのことを学んでいます。
今年も個人スキル、グループスキルということをテーマにしますが、形を覚えるためのスキル
ではなく、戦術の基礎を高めるためのスキル練習をご紹介できればと思っています。
1) 個人スキル
2) 2 on 2 ドリル
3) Shooting drill